思わぬ人と再会することについて
この間地元のヨドバシカメラにいって新しく携帯電話を買ったら、担当してくれた人が昔塾のバイトで教えていた生徒だった。これには驚いた。彼と(というか、塾の生徒と)人生で再会することになるとは全く考えたこともなかったから驚いたというのもあるし、相手が自分のことを、そして自分が相手のことを覚えているということ自体も驚きだった。人生を長くやっているとたまにはこういう、珍しいこともおきるものだ。しかし彼とはその後、連絡先を交換するでもなく、ただの店員と客という関係性をキープしたまま別れた。彼とは将来また、再会するかもしれないししないかもしれない(多分しないだろう。そしてそれでも何ら問題はない
)。けど長く生きれば生きるほど、彼のように昔袖をすりあった程度の知り合いとの再会というイベントが起きやすいということを考えると、生きていくことの楽しみが、ささやかだが一つ加わった。別に好きな人とでなくても、再会というのはどういうわけか良いものだと思う。