通勤電車の中で書くブログ

通勤電車の外で書く時もあります。

立地が多くを決めるという話

お店が成功するかどうかはほとんど立地で決まるというが、文明や文化も立地の影響を大いに受けて発展していくものだ。この立地と文明文化の因果関係というのはかなり面白く、そういうことを研究している学部があったら入学したいぐらいだ。因果関係というのは、例えば、古代の文明は大きな川があったから誕生した、みたいな話だ。大きい川は時々洪水を起こして、周りの土壌に栄養を与えてくれるので、作物がよく育つ。だから沢山の人を養うことができ、文明が生まれるわけだ。

 

日本の食文化は、素材の味を大切にすると言われるが、これも立地が影響している。日本は火山帯に位置しており土地の傾斜が急であるため、土壌中のミネラルが水に溶け込む間がなく海に流出する。だから日本の水は軟水となっている。軟水は素材の味を邪魔しないので、素材の味を生かした薄い味付けの料理が成立するのである。ヨーロッパだと硬水なので、濃く味付けしないとまずくなってしまうらしい。水の硬さと食文化の関係についてはもうちょっと深掘りしていきたい気がする。

 

日本の建築文化も立地で説明できる部分がある。日本の建築の大きな特徴と言えば、木がふんだんに使われていることだと言える。日本は大陸プレートが沈み込むあたりに立地しているので、大陸の岩盤が細かく砕かれている。それが土になっているので、木の生育に都合が良く、木が沢山とれるので建築によく使われた、ということだ。

 

こんな感じで、各国の様々な文化の成り立ちについて、立地の観点から説明すればある程度の説明はつきそうだ。これを応用して、いつか世界の森羅万象の成り立ちを説明できるようになりたい。