通勤電車の中で書くブログ

通勤電車の外で書く時もあります。

記憶するってすごくね

記憶ってすごいよね、人が何らかの現象を知覚したり考えたりするのはすなわち脳内の神経回路で何らかの信号が流れる、ということだけど、それを記憶するというのは一度流れた信号の経路を、時間を置いたあとでも自分で再現できるということだから。

一度流れた信号の経路を、どうやって再現するのかっていうのは結構不思議に思う。

記憶といえば、USBメモリみたいな装置があるが、そういうのだと多分電気信号をデジタル化して1ビットごとにメモリ内の入れ物にはめ込んでいくようなイメージと思うけど、脳にはそんな収納場所はなさそうだ。

話は変わるが、学習という行為も記憶と関わりが深い。「チョコレートはうまい」ということを学習するとして、まず「チョコレートを食べる」という信号がながれ、次に「うまい」という信号が流れる。ここで、「チョコレートを食べる」信号と「うまい」信号との間に道(回路)ができるのではないかと思う。そしてこれが学習であり、記憶なのではないかと。

つまり、記憶というのは回路なんじゃないかな。何かと何かが同時、ないし続けて起こったりすることにより、それぞれに関連する脳の部分の間で新しく回路が作られる、そしてそれが繰り返されることで回路がより太くなっていく。「3×5」と「15」の間に何のつながりを見いだせなかった子供が、小学2年生になり九九を学び、「3×5」→「さんご」→「15」の回路を作る。そしてこのルートを繰り返していくにつれ、「3×5」→「15」という風にショートカットされたルートが形成される。

また、日比谷公園の桜がきれいだったという記憶は、「日比谷公園「桜」「きれい」といった脳内の要素が色々な経路で結びついたものではないか。

そんな風に思った。多分いつか読んだ本か何かの内容を思い出してるだけだと思うので0からひらめいたわけではないけど。